建築士のブログ vol.5~建築基準法(建ぺい率・容積率編)~

注文住宅情報コラム
COLUMN
お住まいを計画する際には、建築基準法に適合した建物を計画しなければいけません。
今回は「建ぺい率・容積率」について、お伝えいたします。
「建ぺい率」とは、敷地面積に対する建築物の建築面積の割合をいい、「容積率」とは、敷地面積に対する延床面積の割合をいいます。
・建築面積…建築物の外壁またはこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積
・床面積…建築物の各階またはその一部で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積
・延床面積…建築物の各階の床面積の合計
「建ぺい率」の目的は、敷地に適当な空地をとることにより、日照・通風・採光を満足させ、防犯上の安全を確保すること、であり、「容積率」の目的は、建築物の延床面積を制限し、それぞれの地域の土地を合理的にかつ効率的に利用するものとすること、です。
土地の資料にはこれらの制限についての記載もあり、制限によってはご希望の大きさの建物が建てられないこともありますので、特に注意が必要です。
建ぺい率・容積率は別表のように用途地域によって異なります。
地域による制限だけでなく、諸条件を満たした角地(都道府県等の地域により諸条件が異なります)の場合は建ぺい率の緩和がありますし、容積率は前面道路の幅員によっても制限を受ける場合があります。
建築地の法規制を知っておくことや、土地を購入する前にご希望の建物が建てられるのかを事前に知っておくこと、はお住まいを計画するうえでとても大切なことです。
他にも建築基準法はさまざまな法規がありますので、またお伝えしていきます。