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COLUMN

【注文住宅】桜の床

【営業】 杉本 立

4月に入り満開の桜を見ました。
新年度の始まりに気持ちがシフトしている気がします。
世界はコロナウィルスの脅威に曝されていますが、物事の節目は必ずやってきます。
より良い未来を迎えるため正しい選択を心がけようと思います。

桜が日本人にとって特別な花であるのは今更いうことではないでしょうが春という時節柄、建材としての桜を話そうと思います。

 

桜といえば誰もがイメージするのは「ソメイヨシノ」ですが、実は流通している建材としては使われていません。
建材で使われる桜は「山桜」と「ブラックチェリー」の2種類です。
どちらの桜も家具材や楽器、食器などの材料としても好まれています。

「山桜」は日本に10種あるサクラ属基本野生種の代表的な種です。
「ソメイヨシノ」と違い、開花と同時に若葉が出るのも特徴です。
長寿な木で樹齢500年を超えることも有り、和歌にも登場し日本人に馴染み深い桜です。
無垢材としての「山桜」は上品で淡い色合い、穏やかな木目に少しピンクがかった部分も見られ和を感じられます。
時間が経つと飴色に変化して強い色合いが出てきますがノーブルな印象はそのままです。

(建材:ヤマザクラ)

一方、「ブラックチェリー」はスーパーで売っている赤黒いサクランボの生る木で、高級家具材としてヨーロッパでは昔から人気があります。
見た目にも強い特徴があります。
・木肌にさざ波模様のリップルマーク
・樹脂が溜まり黒くなるガムスポット
上の2つが個性的な見た目を構成して表情豊かな床になります。
色は薄い褐色ですがこちらも経年変化で濃い飴色に変わります。
この飴色に魅かれる人も多い西洋の桜建材です。
(建材:ブラックチェリー)

※カバ桜、西南桜はカバノキ科、バーチ材になります。
繊細な木目が山桜に似ておりこの名前がついています。

桜は古くから日本、西洋のどちらでも家具材、楽器、建材などの材料とお花見のようにきれいな花で目を楽しませてくれたりと私たちの生活に関わっていたようです。
山桜、ブラックチェリーの印象は和・洋と真逆の印象ですが、どちらも経年変化が美しく艶のある床材で熟成されていくような色の変化に愛着を感じます。
時が経ち変化すること、古くなることで、より愛される家を造りたいと思います。
この桜の床のように。